ブログ投稿・ゴミ屋敷についてです。
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    中央営業所の安田です(^^

    本日はゴミ屋敷についてです。

    孤独死現場の跡片付けの仕事をしておりますと、現場がゴミ屋敷である場合が少なくありません。
    セルフネグレクトからの孤独死というパターンは一つの典型と言えます。

    大抵の人は、多少散らかすことはあっても、ゴミ屋敷にはしません。
    どんなに掃除が苦手だったとしても、時々でも、家に誰かしら出入りするわけですから、気を付けてある程度掃除をするでしょうし、それが身内であれば、たまに訪ねて来て、散らかっていれば片付ける手伝いをしてもらうことも多いことでしょう。

    それが、足の踏み場もないくらいまで散らかっている状態が続き、やがてゴミ屋敷にまで発展するというのは、それだけ人付き合いが無いのだということになります。

    ごみ屋敷にしている人を、単にだらしない人だと見下す風潮がありますが、それは大きな間違いです。

    テレビなどでレポーターがゴミ屋敷を訪ねて行って、どこか見下した態度で相手を責めるような取材をするのをよく見かけます。
    これもとんでもないことです。
    人間には尊厳というものがあり、例え結果的に社会に迷惑をかけている人であろうと、上っ面の理解で揶揄していい筈がありません。
    あのような報道が誤解を招き、寧ろ社会問題の解決から遠ざかるのだと私は考えています。

    大抵の場合、ゴミ屋敷に住んでいる人は精神的疾患を抱えていたり、健康の問題でゴミの処理が困難になっている場合も多いのです。

    昔、私が親しくなった女性が、ゴミ屋敷予備軍という段階まで部屋を散らかしていました。
    私はいたたまれなくなり、彼女の許可なく掃除をしました。

    それを彼女は何も言わないで、手伝いもせず、黙って見ていました。
    私は三日かけて完璧に掃除しました。部屋に散乱していたゴミは40リットル20袋を超えました。やがて彼女は言いました。
    「何故勝手にそんなことをしたの?親切心だろうと思って黙っていたけど、勝手にされると、なんだかバカにされている感じがして嫌だったよ」
    私はびっくりしました。きっと喜んでくれるだろうと思って頑張ったのに、彼女の気分を害していたわけです。
    「どうせだらしない女だから、掃除したら喜ぶだろうと思ったんだろうけどさ」
    そう言ってから彼女は説明してくれました。

    最初の頃はきちんと掃除してゴミを捨てていたのですが、近所にゴミ奉行のようなオバサンがいて、捨てたゴミを一々チェックし、問題を見つけるとわざわざ家に持って来て、叱責するのだそうです。それが続いて彼女はすっかり憂鬱になり、ゴミ捨て場に行くのが怖くなった。
    それでゴミ捨て場を利用するのを辞め、月に一、二回、知人の掃除業者に来て貰って、掃除とゴミの回収をして貰うことにしたのだそうです。
    そう、私は単に、その知人の掃除屋さんの商売を邪魔していただけのことだったのです。

    それでも、市民の義務なのだから頑張って分別してゴミ捨てしなさいよという意見もあろうかと思います。
    しかし、彼女の場合は若干精神的な疾患があり、誰かに叱責されるくらいなら家が散らかっている方がましだということなのです。

    これは一つの極端な例ではありますが、環境への配慮という世界的な傾向で、ゴミの捨て方、分別の仕方も昔に比べると難解で煩雑になってきています。
    私も妻がやってくれなかったら、きっと間違ってしまうことでしょう。
    ましてや、健康に不自由があったり、高齢者だったりした場合、どうしても混乱してしまうのではないでしょうか。

    環境への配慮は大切なことですし、今後もこの傾向は続くことと思いますが、健常者であっても厄介なゴミの分別が、多くの人にとってかなりの負担になっていることも事実で、それがまたゴミ屋敷等、別の問題に繋がっていくこともあるわけです。

    ゴミ屋敷に住んでいるのはだらしのない人! という偏見があろうかと思いますが、実際には本来几帳面な人である場合が多いのだそうです。
    完璧主義が裏返ってしまうことがあるようですね。

    最近経験した孤独死現場ですが、新築の高級マンションで、家中がゴミ捨て場のような様相になっていました。
    住み始めて三年程度だったそうですが、三年間毎日頑張って室内にゴミを捨てないとここまではならないだろうというレベルでした。
    ゴミ屋敷での孤独死の場合、単に撤去するだけでなく、散乱物の中から貴重品等、遺品を捜索する必要がありますが、そのマンションでは面白いことに、散乱物は全て本当にゴミでした。
    そして、大切なものはしっかりと戸棚に綺麗に整理整頓されており、何十年分の家計簿やレシート類、そして仕事上に関係するらしい数式をびっしりと書きこまれたノートが何冊もありました。
    活字のようにしっかりした小さな文字で几帳面に記載されていました。
    ここまで几帳面な人は殆ど会ったことが無いというレベルです。

    遺品の捜索と整理、そして不要物の廃棄をしながら、このように几帳面な人がここまでのゴミ屋敷にしてしまうということにとても複雑な気持ちになり、他人には計り知れない事情があったのだろう、きっと体調が悪いのに頼る人もなく、精神的にも追い込まれていたのだろう等と、深く考えさせられました。

    もし知人の方がゴミ屋敷にしていたら、好奇心や叱責ではなく、温かい気持ちを持って接してあげてくださいね。
    とはいえ、妙なとばっちりを受けないとも限りませんので、行政に相談してあげるのもいいかもしれません。

    ゴミ屋敷はそのまま孤独死に繋がります。
    偏見や好奇ではなく、理解と関心を持ってあげることが大切だと思います。

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