ご遺骨を発掘!?
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    中央営業所の安田です。

    九月になりましたね。
    八月が終わると、やっと北海道の夏も終わったかという感じがしますが、依然まだまだ夏らしく、昔に比べて北海道の夏も長くなったものだなあと思います。

    今年の八月は、私自身としては過去最高の、一か月で四件の孤独死現場の除菌脱臭を致しました。
    一つとして同じ事例はなく、状況も様々で、経験値を積んでは来ても、「さて、どうやって解決しようか」と思い悩むことが多いです。
    弊社オリジナルのメソッドはありますが、それさえやれば全て解決という程単純なものではなく、常に新たな薬剤や機材を導入してはスキルアップを行っています。

    そんなわけで、八月の現場では本当に色々な経験をさせて頂いたわけですが、中でも心に残ったのは「ご遺骨の処理」でした。

    ゴミ屋敷の果ての孤独死というのは一つの典型であるという話を以前しました。
    除菌脱臭工事を進めていく中で、まずは残置物を全て撤去しないことには始まりません。
    その撤去までを含めて一つの仕事として請け負うパターンが圧倒的に多いのです。

    ゴミ屋敷ともなれば、ただ撤去して捨てるだけでも大変なのですが、法律や市区町村のガイドラインに基づいた正規の処理をしなければなりません。
    安く請け負っておいて不法投棄する悪徳業者も依然暗躍していますが、露見した時には依頼者も重く罰せられるため、これは本当にご注意くださいね。

    私は事件現場清掃士であると同時に遺品整理士の資格も持っております。
    残置物撤去の際は、必ず事前に残すべき遺品・・・現金や貴重品、有価証券、重要書類、その他私自身で判断のつかないものを選別しておき、後日依頼者さんに渡すようにしています。

    そもそも臭気が酷い場合が多く、「全て廃棄してください」と言われることが殆どですし、何も考えずに一気に処理する方が楽なのですが、やはり一人の人生の最期である場であり、亡くなった方の尊厳を思えばとても機械的に処理することはできないものです。

    今では大抵のものの処理、処分の仕方を把握していますが、今回初めて経験したのが「ご遺骨」でした。

    ゴミ屋敷で亡くなった方自身は既に荼毘に付されているのですが、その方の身内が亡くなった際のご遺骨が、骨壺ごと室内に放置してあったのです。見つけた時は本当にショックでした。

    ご遺骨は法律で廃棄することができませんが、法律如何以前に、精神性としてとても捨てられるものではありません。
    どうにか合法的に納めることはできないものかと当該区役所に相談に行きました。

    結果、対処方法を見出し、今週からその手続きに走ることになりました。
    これで、今後もご遺骨に出会ってもショックを受けることなく、冷静に対処できます。

    最近は骨壺が納骨されてないままで室内に置かれているパターンも多いそうですので、また近々似たようなケースに出会うことでしょう。

    お任せ頂いた以上は、誠心誠意できるだけの対応をしたい!
    そのような思いで、日々勉強を重ねて参りたいと思います。

     - 作業事例, 特殊清掃, 除菌・脱臭 , , , , , , , , , , ,

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