ブログ投稿・「孤独死を少しでも減らすために」
中央営業所の安田です(^^
孤独死現場の清掃を始めて、最初に強く思ったことは「このような悲劇を減らす方法は無いものか」ということでした。
現代のAIを駆使したテクノロジーで、意外と簡単に解決できるのではないかとも思いました。
誰しもがスマートフォンを持ち、常にリアルタイムに連絡を取り合える時代、孤独に亡くなる人が寧ろ増えているというのは実に皮肉な話だなと思います。
去年作業させて頂いた、ある高級マンションの一室で高齢の女性が亡くなったケース。
高級ホテルのような立派なロビーがあり、エレベーターホールに至るまで二度のオートロックを通過する必要があり、更にはエレベーターを作動させるにも認証が必要なのでした。
(画像とは一切関係はございません)
さすが高級マンションは違うなあと感心しました。
しかし・・・防犯というセキュリティに優れていても、孤独に亡くなることを防ぐ役には立たず、寧ろそれを助長してしまったのではないかとさえ思いました。
その裕福な女性は、亡くなってから二か月程誰にも気付かれることなく放置されていたのです。
大抵の場合、孤独死は古い単身者向けの狭いアパートマンションで起きるケースが多いようです。
更には社会から孤立し、人付き合いの無い人となると、そのまま長期間放置されることになってしまうわけです。
しかし、その高級マンションでの孤独死は、私自身、「そういう時代になったのだな」と改めて考えさせられるものでした。
2019年に金融庁の報告書によって広く認識されるようになった老後二千万円問題。
その報告書では、夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯が年金だけで生活する場合、毎月約5万円の赤字が生じるため、老後30年間で約2000万円の貯蓄が必要になると指摘したことによります。
寿命百年といわれる現代、わからなくもない考え方です。
しかし一方で、幾らお金があっても一人で暮らしている以上、様々な健康リスクが想定されます。心筋梗塞、脳卒中、肺炎、認知症等など・・・。
ですから私は、老後にはお金より同居人がいること、あるいはコミュニティに属していることが大切だと考えています。
せめて一人でもいいから気にかけてくれる知人を持つことです。
一人暮らしの身内、知人がいる方は是非、まめに連絡してあげてください。
例え鬱陶しく思われても、二度と会えなくなったり、無残な死に方をされてしまうよりは随分とましな話ではないかと思うのです。
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