早く見つけてあげて!
中央営業所の安田です。
記事の内容が重複してしまうことをお許しください。
ずっと継続して読んで頂いている方より、きっと初めて読むという方の方が多いのではないかと思うもので・・・
私は特に孤独死現場の原状回復に関わっておりますので、様々なケースの相談を受けます。
私にとっては日常的な業務であっても、多くの皆さんにとっては人生で一度あるかどうかという稀少な体験であり、精神的ダメージも大きいことを理解し、親身になって対応させて頂いております。
孤独死はある程度避けられないことだ・・・最近はそう思っています。
孤独死を無くそう、一件でも減らそうという努力と啓蒙活動は社会全体の取り組みとして今後も続けていくべきだと思いますが、中高年以降の単身者が多くいらして、その自由な生き様を社会も尊重し、プライヴァシーを重んじる以上、無くなることはないだろうと思うからです。
寧ろ、今後ますます、普通な亡くなり方の一つとして孤独死は定着していくだろうと思っています。
そんなわけで、アパート・マンションの家主さんや不動産管理会社さん、身内や知人に単身者がいる皆さんは、いつか経験するかもしれないこととして心の隅に置いておくべきことだと思います。
せめて亡くなってから数日以内で発見して欲しい・・・私はそう思っています。
私が関わる孤独死現場は大抵亡くなってから2~3カ月、中には半年以上経過というケースが多く、部屋中に腐敗臭、所謂死臭が染みついてしまっています。
ご遺体の痕には腐敗液が床下深くまで浸潤してしまいます。
そうなってしまうと、室内の壁紙や床材、天井の全てを剥がすことになり、更に、高度な技術を駆使して長期間に渡る脱臭作業をしなければなりません。
脱臭が終わったら内装やリフォームで原状回復することとなり、これら全てで優に一か月はかかる大工事になります。
私自身、実際にこの仕事に関わるまではもっと簡単に考えていて、洗浄して強力な脱臭剤を何度か噴霧する程度で済むことだと思っていました。
まさか内装工事までしないとならないなんて!
本当に染み付いたニオイって消えないんだなあと、未だに驚くことがあります。
そうなってしまった場合は、我々として精一杯の対応をさせて頂きますが・・・
簡単にそうはならない社会であって欲しいと思います。
新聞テレビの偏向報道により、孤独死とは高齢者の問題であるかのように浸透していますが、孤独死者の年齢は平均すると60歳前後と言われています。
実際、亡くなって放置期間が長く腐敗してしまったケースの殆どは60~65歳くらいの方々です。
60代そこそこというのはまだ壮健で、過信している点もあるのか、突然死しやすいという側面もあるのでしょう。
仕事をしていれば、無断欠勤が続いて不審に思った勤務先の人が訪ねてくるでしょうから、大抵数日で発覚しますが、仕事をしてなかった場合は普通に2~3か月放置されてしまうわけです。
年齢に関係なく、身内や知人に単身者がいる方はどうかこまめに連絡してあげてください。
「一々うるせえなあ、生きてるよ」
と言われるのも、実は幸せなことなんですよ。
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