孤独死かも・・・と思ったら即通報！ |特殊清掃・除菌脱臭・遺品整理・生前整理／北海道札幌市 MRT株式会社横浜・東京

孤独死かも・・・と思ったら即通報！

中央営業所の安田です。

北海道では子供たちの夏休みも終わりましたね。
お父さんお母さん、お疲れ様でした。

私には孫くらいの幼い息子がいまして、現在小学校5年生です。
彼の夏休みの目標の一つは「10kmのランニング」でした。
ちなみに去年の最高記録は6kmでした。
暑い季節ですし、いきなり10kmというのも無理があるので、3kmから始めて、4km,5km,6km,7km,8kmと少しずつ増やしていき、お盆の頃にようやく10kmを達成しました。

その日は30℃以上ある、札幌にしてはとても暑い日で、しかし、「エアコンに慣れてしまうからいざっていうときに体温調整機能が正常に働かなくて簡単に熱中症になるのだ」という安田家の偏った理論により、強行しました。

ランニングの距離を計測できるスポーツウォッチで、6km家から遠ざかる方向に走り、4km戻って来て、あと2kmはクールダウンのウォーキングという設定でした。

いつもそうやって市街地を任意に走っています。

さて、ところで、私の仕事は「孤独死現場の解決」です。
日々、考えられる中で最も辛いだろう臭気の中で作業をしています。
全ての現場が必ずしも同じニオイではないですが、腐敗臭ですので、共通したものはあります。
そして、似たようなニオイは日常にも存在します。
一部の漬物が、今では私は食べるのが苦痛だし、他にも幾つか似たような臭気を喚起させる食品があり、脳内であの臭気が蘇り、一気に食欲が無くなります。
尤も、今では慣れて、すぐに気を取り直せますが・・・
ちなみに、化学上、腐敗と発酵は同じ現象なのだそうです。
人間にとって都合のいいものが発酵で、都合の悪いものを腐敗と言っているだけなのだとか。

あとは、ポプラの樹が放つ臭気が、とてもあのニオイとよく似ています。
調べてみましたら、ポプラの葉や樹皮が発するアルデヒド類が原因だそうです。
私はポプラ並木を歩くのがとても辛いです。
人一倍、強烈な臭気を経験してきていますので、似た系統のニオイを感じると瞬時に脳内で「あのニオイ」となって再生されるのです。

そんなわけで、任意に市街地を走っていますと、特に今の季節は色々な臭気を感じることとなり、時に「あれ?」と強く感じることがあり、思わず立ち止まってしまいます。
「この界隈のどこかで、腐敗したご遺体が放置されているのかもしれない」
そう思うからです。

まあ、大抵は似た系統の匂いを感じての、脳の誤作動なのだろうと思います。

さて、話は戻りまして、息子とのランニングです。

家から6km遠ざかって戻り、7km辺りの地点で、
「ズドンっ」
というほどの衝撃的な臭気を感じました。
間違いなく、どなたか亡くなって腐敗しているのだと確信するに至りました。
しかし、息子とのランニングの佳境であり、中断するわけにもいかない。
既に腐敗してしまっているなら一日遅れたところで大差ないだろう・・・
そう判断し、ランニングを続行、無事10km走破してその日は帰宅しました。
しかし、そのことが気になって眠れないわけです。
それで睡眠不足のまま、翌日、臭気を感じた場所に一人で行きました。

ここではないかと思われる古いアパートがありました。既に発覚して、私のような特殊清掃業者が入っている現場なのかもしれないとも思いましたが、どうやら業者が作業している様子はないのですが、依然として臭気は漂っていました。

部屋を特定しようにも不法侵入するわけにもいかず・・・表示されていた管理会社さんの電話番号に電話して、「ひょっとしたらですが、どなたか亡くなっているかもしれません」とだけ伝えました。

もし違ったのなら無用にお騒がせして申し訳ないことをしましたが、笑い話で済んでくれれば幸せな話です。

皆さんも、「ひょっとしたらこの部屋の住人は亡くなっているかもしれない」と感じた場合はどうか、積極的に管理会社や大家さんに連絡してくださいね。
最近見かけなくなった、郵便物や新聞が溜まっている、今までになかったような異臭が漂っている、大きなハエが目立って発生している等・・・

そういう社会の意識が孤独死を減らしたり、発覚を早めて被害を最小限に来食い止めたりできるわけですから。

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